絵を描いていると定期的に肩こりに悩まされることがあると思います。朝起きたら頭が重かったり、描いていたら途中から頭が痛くなってしまったり、肩も痛くなって集中できなくなったり、と。
今回は絵を専業にしてからさまざまな肩こり対策をしてきて、その中でも実際に効果を実感できたものをご紹介していきます。
効果がほとんど得られなかったものについては、少し齧る程度に記しておきます。
肩こり対策のすすめ
高周波治療器 コリコラン
まず一個めはパナソニックから販売されている高周波治療器コリコランです。
よくある首に取り付けて電気を流したり暖かくしたりするものと違い、こちらは簡単には落ちないほどの粘着力のあるシールを貼って肌に直接取り付ける道具になります。4つある丸いやつが本体となっており、充電器にもなっているケースから取り外して使います。
使用感としては、非常に軽いために装着していることを忘れてしまいますが、つけて30分もすれば頭の重みが軽減されてくるのがわかるほど効果的です。比較的軽い頭の重みなどの時は、数時間もすれば頭が重かったことも忘れてしまうほど。とても効果があって素晴らしい製品です。
これを買ってからというもの、比較的頭痛になる日数が減り、作業する時間も増えてとても良いものでした。
最大まで充電すれば24時間は機能し続けるということですが、実際には2日くらいはバッテリーが残っておりました。結構長持ち。ただし電源のオンオフはできないため、基本的に2日に1回は充電することになります。
最初に肌に貼り付けるといいましたが、充電器とコリコランには隙間ができており、充電器にくっつくということはありませんでした。接着用のシールも交換しやすく、比較的使いやすい部類の製品です。充電式のピップエレキバンといった感覚。
デメリットとしては価格が高いこと(2024年9月現在Amazonで31,636円、公式で45,601円)、それと接着テープを定期的に購入&交換しなければならない点です。
価格はもはや言わずもがな、テープの交換は簡単ですが定期的に交換しないといけないのがとても面倒。専用のケースを作成するのもいいかもしれませんね。
高周波治療器 コリコランワイド
先ほどの高周波治療器コリコランの別モデルである、高周波治療器コリコランワイドです。
こちらの製品はコリコランの機能を一まとめにし、その範囲もコリコラン12個分にまで広げている製品となっております。最初に紹介したコリコランの欠点を減らしたモデルとなっている気がします。
このように専用のケースがついており、こちらをそのまま羽織って使用します。両方に伸びている部分には重りと磁石が入っており、そのまま垂れ下げておくことも、両方を近づけて磁石でくっつけることもできます。
本体の見えているところに電源ボタンがあり、それを押してから使用します。充電する場合もこちらのケースにつけたままUSB-Cのコードを挿して充電できますのでとても便利。バッテリーはフル充電で12時間と書かれていますが、13時間くらい経っても電源が切れることはありませんでした。充電時間も1〜2時間あれば充電できますのでそこまで困るようなことはないと思います。
コリコランでも十分肩こり対策にはなりますが、こちらは12個分だけあって非常に効く感じがします。気軽につけれる上に絵を描きながらでも肩こりを緩和してくれるので必需品となっております。個人的に1番のオススメ商品です。
デメリットとしてはコリコラン同様価格が高いこと(2024年9月現在38,610円)です。それ以外に関して言えば完全にコリコランの上位互換となっている製品だと思います。ただし、コリコランのように装着できる場所を変更できないため、臨機応変に使えないのは欠点と言えるでしょう。とはいえ肩こりだけに限定した場合はこちらの方が圧倒的に良いので、まずはこちらから買ってみるのがいいと思います。
一時期人気がありすぎて品薄になっておりましたが、今はいつでも買えるようになっていると思います。
エルゴレスト・アームレスト
フィンランドにあるErgorest Oy社製エルゴレスト・アームレストです。
こちらの製品は腕を置くことによりキーボードやマウス操作を行う時の腕や肩にかかる負担を軽減するためのもの、いわゆる外骨格てきなサポーターになっております。
こちらの会社は理学療法ベッドなどを製造するメーカーであり、高い技術力とノウハウを用いて高品質のアームレストを作っております。実際に机での作業をすることを前提に作られており、歯科技師や時計技師なども使用しているとのこと。
腕を置く場所は通常のものや少し大きくなって耐久力の増しているものがあります。購入したものは左右セットのロングアームモデルで、スタンダードモデルよりも可動範囲が長く、10kgまで耐えてる仕様になっております。
よくあるアームレストは動きがぎこちなかったり、引っ掛かりを感じてややストレスがかかるものもありますが、こちらのアームレストは非常に軽快に動き、腕の動きをほとんど妨げることはありません。
椅子についているアームレストと違い高さをある程度自由に決めれるため、自分の作業のしやすいように調整することが可能です。机の上にアームレストを持ってくることもできますし、広い範囲で高さを変更することができます。
標準のクランプは15〜43mmの机にしか対応しておりませんが、大口用のクランプが別途で売っておりますので机に合わせて購入しておきましょう。これにより板厚が34〜64mmまでに取り付けられるようになり、引き出し付きの机でも装着が可能となります。
欠点としては標準のクランプよりも若干取り付け位置が下がってしまうところですが、絵を描く分にはそこまで上にあげないので問題ありません。
腕を乗せるところは大きいサイズのものなので好きな位置に乗せられます。端の方に乗せたからといって動きが渋くなることはありません。このパッドはクルクルと回せるのでその日の体調に合わせて場所をずらしたりもできます。
余談ですがこのパッドが壊れてしまった場合は別途購入可能です。好きな色に変えるのもいいかもしれませんね。
エルゴレスト・アームレストはあるのとないのでは肩の疲労感が圧倒的に違います。正直絵描きはみんなこれを使って欲しいくらいにとても肩こりに使えます。コリコランは肩こり予防やなった後にも効果があるのに対して、こちらはそもそも肩こりにならないようにするためのもの、というニュアンスが強いです。これをしてからはもうこれなしではいられないほど肩の疲労感が減り、肩こり自体が起きづらくなってきました。
デメリットとしては他のものと同じように価格が高いことです。2024年9月現在54,340円です。これに大口クランプをいれて6万円になります。
その分肩こりになる日も減ったので元を取るのは簡単ですし、元気でいられる日が増えますのでとてもオススメです。
ユンケル ゾンネロイヤル
前職で非常にお世話になったユンケル黄帝液の一番いいヤツ。佐藤製薬のユンケルゾンネロイヤルです。
頭痛や体調不良、疲労感がある時に飲むとこれが効く。痛み止めではないので頭痛がなくなることはありませんが、ある程度軽減できて体も動かしやすくなります。
ただしこちらは固形なので瞬間的な効果というよりはじんわりと効いてくるイメージ。それでも頭が重い時には効くこともあるので飲むことが多いです。
湿布
肩がこって頭痛になった時、もしくは非常に肩こりがつらくて頭が重かったり痛くなりそうというときはこれ一択。日中でも貼っていれば次第に頭痛がなくなってきたり、夜に貼って寝れば大体次の日は肩が軽い。湿布は肩こりの時に一番安定して使える頼りになる相棒です。
頭痛とまではいかないけど肩こりがひどい、という時にはピップエレキバンなども効果が強くてオススメ。
デメリットは貼り続けていると肌が荒れたり痒くなってしまうので毎日貼っていられないことくらい。あと物によっては臭いも強かったりします。
水&体質改善
肩こり対策として一番効果があるもの、それは水でした。というよりも水を飲むタイミングというところでしょうか?
結局のところ肩こりには”肩こりにならないような身体を作る”ことが大事なことですので、肩こりにならない身体に作り変えていくのが目的です。
僕はアプリを使って1日の水分摂取量を確認しています。写真左側にある水筒(HidrateSpark PRO STEEL - 21 oz.(620ml))で水を飲むと、スマートフォンにデータを送信してどれくらい飲んだのかを記録してくれます。
アプリの画面はこんな感じで、Goalと書いてある横の数値が1日に必要な水分量となっております。基本的には1日かけてこれ以上飲めばいいということですが、運動などをした場合はこの数字は変動していきます。サークルは視覚的にわかりやすくするものになっているグラフで、その中にある緑色の丸は今の時間での飲んでおけばいい量になっています。
もちろんゴールの数値は1日で飲む量ですので、これを午前中に全て飲むのでは意味がありません。そして僕自身の問題はここにありました。
水を飲むタイミング
1日に必要な水分量を1日かけて飲むのですが、ゴールに達成して移行はあまり飲むことはありませんでした。大体お風呂に入る前には達成しておりました。
そしてここが問題でした。
寝起きに肩こりと頭痛で起きることが多々あり、3〜4年ほど頭痛に悩んでいました。今回オススメしているアイテムは、それを和らげるために試したものでもあります。
しかし、それでも基本的にはその場しのぎのものにしかなっておらす、改善とまではいっておりませんでした。
就寝前に水分をとるという言葉の罠
寝る前にコップ1杯分の水分をとってから寝ると体に良い、みたいなことは聞いたことがあるでしょうか?僕自身こういう情報を見かけていたので毎日寝る前に飲んでから寝ていました。しかし翌朝には頭痛になることが多々あります。夜中にトイレに行きたくもなるので水分はとれているはず…、謎ですね。
そんなある日、お風呂から出た後も水を飲んでいた時のことです。お風呂から出たあとも水を飲んでいたため、その日は寝る前に水を飲まずに寝ました。がしかし、翌日はいつもと違ってとても体調が良かったのです。
それに気づいてからは”就寝前に水を飲む”というのに”寝る直前はダメなのでは?”と考察し、逆に寝る30分前までにしっかりと飲むようにしてみました。すると予想通り次の日も体調が良かったのです。
いつもは寝る直前に水を飲み、薄い布団1枚でも暑くて目覚めたり喉が渇いている感じがしていたものの、寝る30分前までにしっかりと飲んだ場合はそのようなことはなく、朝までしっかりと眠れるうえに喉の乾きなどもなく頭痛なども起きなくなったのです。”就寝前に水分をとる”、それは寝るまでにしっかりと身体に水分を吸収させておくことが大事だったのですね。
まとめ
今回は個人的にやっている肩こり対策についてまとめてみました。結局のところ体質改善をするのが一番大事ですが、その中でも寝る前の水分摂取するタイミングがどれだけ大切であるかを書きました。水を飲んでいれば良い、と思いがちですが、目から鱗な状態でしたね。
しかし、水を飲むタイミングを変えて身体を整えていたとしても絵を描き続けているとやはり肩こりは起きるもの。そのためにコリコランワイドは毎日つけておりますし、エルゴレストのアームレストも肩こり解消のために一役買ってくれております。今ではひどい肩こりはあまり起きず、肩がこったなーと軽く思う時がある程度には軽減できました。それでもやはり肩こりにはなりやすいので、今後は筋トレなどしつつさらに肩こりになりづらい体を作っていきたいところです。
皆さんも肩こり対策などはしっかりとして、長く絵を描き続けられる身体にしてお絵描きを楽しんでいきましょう!