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イラストレータ目線、2023年に買ってよかったもの

2023年はそこまで多くの仕事用機材は買っていませんが、個人的にとてもよかったと思うものを何点か紹介したいと思います。

ESR iPad Pro 12.9 ケース

こちらの記事で紹介しているiPad Pro 12.9インチ用のケースになります。普通のiPad用のケースに比べてさまざまな形態でiPadを保持することができ、自分の使い方に合わせて調整しながらしっかりと固定することができます。

BoYataのiPadスタンドも買って使っていますが、あちらはしっかりとした作りと固定力がありますので、家でしっかりと描きたい場合には最適ですが、場所を変えて気ままに使う場合はこちらの方がフットワークが軽くて使いやすいです。こちらの方が軽量で移動させやすいのが利点ですね。

M2Pro Mac mini

現在イラスト制作のメインで使用しているパソコンのM2Pro Mac miniになります。吊るしモデル(家電量販店等でも売っている初期構成品)ですが基本的なイラスト作業ではこれで十分対応できる性能を持っております。非常に処理の重いブラシを使わないのであれば十分すぎる性能があり、漫画制作時でも特にストレスなく作業できると思います。

それ以前にメインで使用していたWindows PCのRyzen5 5600X、メモリ32GBのモデルと比べると体感速度はだいぶ変わります。今の値段だと、若干Mac miniの方が高くついてしまいますので、もしPCでゲームなども考えている場合はドスパラやTSUKUMOのゲーミングPCを買うと幸せになれると思います。こちらのPCでもイラストや漫画制作では十分な性能がありますが、PNG・PSDでの出力を考えている場合は結構時間がかかってしまうのでそこだけが注意点になります。

一応その時使っていたPCについても書いた記事はこちらになっております。趣旨が違うので少しですが…

Ryzen9 7950X

2023年でも最強のCPUであるRyzen9 7950xを買って自作PCを組み立てました。今あるパソコン関係の中でも1番性能が高いCPUでイラストを描いたらどうなるのか?という疑問や興味があったのと、夏のセールで非常に安くなっていたために急遽買うことになったCPUになります。

先ほども少しだけ紹介したRyzen5 5600xを入れてあったPCの中身(CPU・マザーボード・メモリ)を交換し、ケース・電源・グラフィックボードは流用しました。一応Ryzen9 7950xの排熱量が尋常ではないという記事も何個も目にしていたので、試しに簡易水冷クーラーも導入してみました。

結論から言わせてもらいますと、イラストのみの使用だったらM2Pro Mac miniで十分、です。

確かに処理が非常に早く、処理にかかる時間などがほぼ無いので待たされるストレスなどは皆無に近いですが、それはそれとして、やはり重いブラシや完成間近の容量が増えている状態ですと動作がもっさりとする時が出てきます。ryzen5 5600xが60点だとすると、M2Proが80点、Ryzen9 7950xが85点くらいの感覚です。

クリスタはシングル性能に依存しますので、もしかしたらシングル性能の高いIntel製を買った方がいいのかもしれません。

とはいえアニメーション制作で使用した場合はRyzen9 7950x一択、と言った方がいい感じです。動きの確認などをする場合の再生時の正確性などはこちらのCPUが1番良いです。また、メモリを32GB→64GBに変更したところ、自分でも満足のいく快適性を手に入れることができました。M2Proでもメモリを大量に積み込めば同じような快適さを再現できるかもしれませんが、こちらはメモリの変更ができませんので最初から多額のお金を要求されてしまいます。

今ではM3チップも出てきており、こちらのシングル性能はM2シリーズよりも高くなっており、Ryzen9 7950xと近い性能を持ちつつ低電力で動作するので、今はこちらを買うのもありかと思います。Ryzen9 7950xは電力消費が激しいのであまりおすすめはしません。

Caldigit TS4

Caldigit TS4はドッキングステーションというPCのUSBポートの数を増やすことや、モニターへの一括出力管理、パソコンなどの電子機器への給電を目的とした機材になります。パソコンの配線管理をこちらを通して行うことで、一本のUSB-Cケーブルを差し替えるだけでモニターやキーボードをそのまま他のPCでも使う事ができるようになります。MacBookやiPad Proなど持ち運んで使うものをこちらに繋げることで、それをそのままメインのパソコン環境に組み込んで継続して作業を行うことができます。

もちろんMac miniにも使用でき、モニター関係はこちらを通して接続することで正確に認識させることができます。というかCaldigit TS4経由でないとなぜかWacomのモニターの認識ができなかったり、違うモニターに液タブのポインターが移動したきり帰ってこない、などが起きててこれがないと仕事になりませんでした。自分の環境だけかもしれませんが、どうもM2チップとデュアルモニターの相性が悪いっぽくて本体に接続した時は変な挙動してしまいます。

余談ですが給電なしの状態での消費電力は5w〜10wほど。Mac mini+デュアルモニター+Caldigit TS4で70w前後の消費電力で、Ryzen9 7950xのPC+モニター1枚を使用した時よりもモニター1枚分(20w〜)低い消費電力になってます。あからさまに大量な機材を使用していても低い消費電力を叩き出すMac mini、恐るべし…

Almighty Note Pro

絵コンテやネーム制作に特化しているiPad用アプリのAlmighty Note Proです。なれてくると非常に快適です。ささっと描けるのも良いですね…!

まとめ

今回は2023年に買ってよかったものをまとめてみました。基本的にパソコン本体が多かったりしますが色々と比べることができましたし、今ある中でも1番良いものにも触ることができたので次回からどんな性能のものを買えばいいのかも何となくわかってきました。他にもたくさんの良いものを買いましたが、こちらはイラストレーターとはあまり関係のないものだったりしますので、こちらでは取り上げませんでした。

今まで色々と試してきたりして制作機材なども充実してきましたので、今年はそこまで大きなものを買うことはなさそうです。それでもまた新しい機材などが増え、使いやすそうなものがあった時は試してみたいですね。今はクリスタからでるタブメイト2が気になっているところです。あれがあるとiPadでのお絵描きもとてもやりやすくなりそう…!

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