今年は液晶タブレットをWacom Cintiq Pro 24にしてから初めての夏でした。
Cintiq Pro 16を使用していた時はモニターの描画範囲も相まって手袋の必要性は皆無でしたが、Cintiq Pro 24では腕を動かして描くので汗で滑りが悪く、描きづらい日々が増えたのでグローブを購入してみました。
そこで見つけたのがXencelabsのタブレット用グローブでした。
正直なところグローブの使用に疑問を持っていましたが、今回使ってみて「これは必需品だぞ…!」と思いましたので今回ご紹介させていただきます。
サラサラとした肌ざわりの良い生地
今回買ったものはMサイズのものになっております。205mm x 86mmです。
生地は薄く、伸縮性・柔軟性にすぐれ、汗をかいてることもわからないくらい常にドライに保たれます。
汗で濡れることがないので、モニター上に手をのせた状態で腕を動かしても滑るように線を描くことができます。
3か月ほど使用ておりますが、いまだに生地にほつれもなく使えております。
ただし接地面の生地に光沢が出てきているので、一応摩耗はしているようです。
縫い目が接地面に無い
このグローブは1枚の生地を縫い合わせてグローブになるように設計されております。
そのため、普通の手袋にありがちな、小指側にある縫い目が存在しません。手袋を付けた状態で絵を描くときに縫い目があると気になる人もいるかと思いますが、こちらの製品ではそういった心配はありません。
ささいなものでも余計な負担がなくなるのは良いですね。
ちょっとしたデメリット
ザラザラとした摩擦の大きいタイプのタブレットとは相性が悪いです。
僕は液タブも板タブも使用しておりますが、その両方ともフィルムを貼っておりません。箱だしのままの状態で使用しております。
しかしここで問題になるのが、板タブを使用している時です。
板タブはWacom Intuos Proを使用しておりますが、こちらの製品は同社の液タブとは違い紙に描くような質感を再現するように表面を加工して作られております。この板タブを初めて使用した時は引っかかりのよさに感動したのを覚えています。それくらいしっかりと作り込まれています。
レビューでも見かけますが、この板タブはペンの削れる速さが全然違います。
巷では削れる速さが非常に速いといわれているフェルトペンですが、僕が液タブで使用した場合は筆圧の弱さも相まってか年に1回変えるくらいしか減りません。それくらいペン先が減らない人です。
ですがこの板タブを試しに使用した時は、普通のプラスチックのペン先でも1回の使用で平らな面が出来上がるほど削れてしまいました。それくらい摩擦の大きいものになっております。
そしてそういう摩擦の大きいものに対してですと、この手袋はとてもひっかかってしまい逆に滑らなくなってしまいます。一回線を引くのにも力が必要になってしまい、とても不便になります。iPadなどで紙質を再現しているフィルムなどを使用してる人は注意が必要です。手袋しない方が楽です。
まとめ
Xencelabsのタブレット用グローブは摩擦の大きいところで使わなければとても快適に絵を描ける優秀な道具です。
手袋無しで描いていた時に何回も描いて戻してを繰り返していましたが、手袋を付けてからは一回で狙った線が引けるようになりました。一回この快適さを知ってしまったら、もう昔には戻れません。
価格も700円ととても安く、お試しで買ってみるのもいいと思います。